虫歯治療は、歯を削ってプラスティックを詰めたり金属やセラミックでできたものをはめ込んだり被せたりします。
歯の根の中には「根管」と呼ばれる細い管があり、その中には「歯髄」(神経や血管、リンパ管など)が入っています。 この「歯髄」が虫歯やその他の原因によって炎症を起こした場合、これを取り除き消毒して薬剤を詰める治療をすることになります。そのような治療を「根管治療」と呼びます。
顕微鏡を使用する様子
根管の形や数は歯によって様々で、そのなかには大変細かく複雑な構造になっているものもあります。当院では特に難しい根管治療時にはマイクロスコープを利用して高精度な治療を行ないます。
人間の裸眼での二点識別域は0.2mmが限界と言われています。難しい根管治療時にはミクロン単位の正確さが要求されます。手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用することにより肉眼の3~20倍に拡大した視野で、より正確な作業が可能となり治療の精度を格段に向上させることができます。
マイクロスコープは、1950年代に脳神経外科で使用されたのをきっかけに、他科領域でも使用されるようになりました。1990年代には歯科でも有効性が認知されるようになりましたが日本での普及はまだ一般的ではなく、現在でもマイクロスコープが設置されている医院は少ないのが現状です。
当院では2003年からマイクロスコープを導入して診療にあたってきました。特に難易度の高い根管治療にはマイクロスコープは威力を発揮します。肉眼では到底見えないものを見えるようにすることで治療の精度が格段に上がります。
歯科用コーンビーム CT
歯科用コーンビーム CT (X-ERA MF)は一般の医科用CTと違い、歯・顎・顔面用に最適化された CT です。低線量X線とコンピュータを使用することで特に顔面領域を精度の高い3次元の断層画像で見ることが可能になりました。この画像を用いて神経の位置や歯槽骨の形態、埋伏智歯の位置、副鼻腔の状態、血管等の位置、歯根の状態までも確認が可能になりました。CT撮影を行うことでインプラント治療を含め様々な治療への応用範囲が広くなります。特にインプラント治療など歯槽骨の状態を詳細に把握して埋入方向や長さを術前に決定することで、より安全に正確に施術するための一助になります。
9:30~13:30 / 15:00~19:00
9:30~13:00 / 14:00~17:30
※当院は完全予約制になっておりますので、ご来院の際には必ずご連絡いただきますようお願いいたします。なお、受付は診療終了30分前までにお願い致します。
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